· 

「二番目の悪者」

新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

最近、絵本「二番目の悪者」を読みました。この絵本は、大人向けとしても好評で、全国学校図書館協議会選定図書としても選ばれています。

 

物語は、金色のたてがみを持つ金ライオンが一国の王になりたいと思っているところから始まり、登場するのは動物ばかりで人間はひとりも出てきません。真偽を知らずに「聞いた話だけを信じ込んではいないか」と問いかけてくれる社会風刺的な内容で、現代版のグリム童話とも言われています。

 

わたしがこの絵本を読んで得た教訓は、言葉にすれば当たり前のことですが、日常生活では結構ネットやテレビの情報に流されている自分に思い当たる節が多々あり、ハッとした気持になりました。また、8月行われたパリオリンピックでのSNS上の過度の誹謗中傷にも通じるところがあるような気もしました。

 

1. 噂を鵜呑みにしない

 人が話していることや噂だけで「良い」「悪い」を判断せず、真実を確かめることが大切。社内でも、無責任に広めることなく事実を確認する姿勢を大切にする必要がある。

 

2. 真実を知るための努力を怠らない

 テレビや他人の意見だけでなく、自分の目で何かを確かめる習慣を失わないようにする。客観的な視点で真実を探求できるよう、複数の情報源を突き合わせるようにする。

 

3. 責任ある情報伝達

 社外はもちろんですが、社内での情報伝達も慎重に行うようにする必要がある。聞いたことだけで判断せず、事実を確認してから伝えることが大切。

 

わたしを含めて誰もが「悪意のない加担者」になる可能性は十分にあることに怖さを覚えました。