新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。
最近、『ぼっち死の館』(齋藤なずな著・小学館)というマンガを読みました。「老い」「高齢化社会」「孤独死」などに向き合った作品で、高度経済成長期に建てられた団地で、孤独死を待ちながら猫たちと暮らす独居老人たちの日常を描いているのですが、「他人事じゃないな!」というのが率直な感想。経営者目線では、人と人との繋がりの大切さをあらためて思い起こさせられました。
組織づくりは、単に業務を効率化するだけでなく、社員が支え合い、成長できる場を提供することにもあります。また、個々の物語を大切にしながら組織の未来を築いていく役割をわたしたち経営者は担っています。
個々の「My Story」を組織全体の「Our Story」に結びつけることは、社員一人ひとりの個性や経験が、組織の大きな物語の一部として認識され、価値を持つことを意味します。
経営者は、社員が自分の役割を理解し、会社のビジョンに共感し、それぞれが持つストーリーを通じて組織の成長に貢献する環境を整えることによって、より強固な組織文化を築き上げることができます。そのプロセスは何気ない日常の積み重ねであり、その何気ない日常に意図的なしくみをどうやって組み込んでいくかが結果を左右すると言えるのかもしれませんね。