新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。
1月10日、Yoriito設計施工関係者と現場打合せをしてきました。その際、設計者からコンクリートむき出しの天井について説明を受け、やはり新築ではなくリノベーションでよかったなと改めて思いました。
鉄筋コンクリートづくりの傑作といわれる「高島屋京都店」が完成したのが1912年のこと。その後1923年の関東大震災によって、鉄筋コンクリートづくりが優れていることがわかって普及したとされています。
型枠材料にも変遷があって、現在主流のコンパネが普及する1970年以前は、木製定尺パネルが使われていたそうです。Yoriitoの天井に使用されている型枠は画像のようにはっきりと木目調の跡が残っているのがわかります。ちなみに、同じYoriito内でも場所によって型枠跡は異なります。下の画像のYoriitono1F天井の型枠跡の中央部分の不格好に見える長方形は、設計士の説明によると、この穴を通して上のフロアに資材を上げて工事を進め、最後にふさいだ跡なのだそうです。
このむき出しの型枠の跡は、単にレトロ感を醸し出しているだけではなく、Yoriitoという建物の歴史(ストーリー)を物語り、また、人やモノが持っている存在価値を活かすというYoriitoのビジョンの象徴にも思えてきて、なんだかいっそう愛着が湧いてきました。