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「勘違い」

新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

「PRESIDENT Online」の12月14日の記事を興味深く読みました。タイトルは、『多くの人は「余命1年」の意味を誤解している』というもの。

 

 

興味のある方は実際の記事を読んでいただきたいのですが、要約すると次のようになります。

『余命は患者さんやご家族にとって重要な情報ですが、具体的な数字を告知すると誤解や固執を招く恐れがあります。生存期間中央値は外れる可能性が高いので、余命として適切ではありませんが、余命を全く伝えないのも問題です。医師は統計的な視点だけでなく、個々の患者さんの立場に立って、大まかな目安としての余命を伝える努力をしなければなりません。』

 

状況は異なりますが、仕事において、現場で目標数値を伝える際にも伝える側の配慮が必要になります。例えば、1時間当たりの付加価値額。「目標値」はあくまで平均値なので、実際には上下があってしかるべきですが、目標値がてっぺんになることが多々あります。「目標値」をクリアすればそれでよい、という勘違いが生じやすいのです。そこで大切なのは、指標としては伝えつつ、チーム全体として目標をクリアするには、個々の経験値や力量に応じた目標設定調節と個別のコミュニケーションです。

 

2023年も残りわずかとなり、戦争はじめ、先行き不透明な社会情勢の中であらためて思うのは、「今生きているのは当たり前ではない。人は皆、生かされてある存在である。」ということです。ヒトとして、この原点を勘違いしないようにしたいと思わされました。