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「支配」でも「依存」でもない会社組織のあり方

新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

カリスマ性のあるリーダーの行き過ぎが組織の健全な成長を妨げるならば、わたしたちが目指すべき組織のあり方はどんなものなのでしょうか?

 

必要に応じて「No!」と言えたり、「支配」でも「依存」でもない健全な関係性が担保されている組織を「自立型組織」とするならば、その特徴は次のようになります。

 

1)「自立型組織」の特徴

 ・組織のメンバーが自分の役割や目標を明確にし、自ら考えて行動することで、組織全体の成果を高める。

 ・組織のリーダーは、メンバーの自主性や能力を引き出し、サポートすることで、組織の活力を高める。

 ・組織は、外部環境や顧客ニーズに柔軟に対応し、常に改善や革新を行うことで、組織の競争力を高める。

 

2)心理学的視点から見た「自立型組織形成」のメリット

 心理学的視点から見ると、自立型組織の形成は、従業員の自己効力感や主体性を高めることにつながります。自己効力感とは、自分の能力や行動が目標達成に影響すると信じる度合いのこと。また、主体性とは、自分の意思や価値観に基づいて行動することです。これらの要素は、従業員のモチベーションやパフォーマンスを向上させるとともに、会社組織に対する過度な依存や服従を予防することができます。

 

3)社会学的視点から見た「自立型組織形成」のメリット

 社会学的視点から見ると、自立型組織の形成は、従業員の社会的関係や役割分担を変化させることにつながります。自立型組織では、従業員は上司や同僚と対等な関係を築き、互いに協力や支援を行います。また、従業員は自分の役割や責任を明確にし、自分で判断や決定を行います。これらのことは、従業員の社会的スキルやコミュニケーション能力を高めるとともに、会社組織に対する適応性や柔軟性を高めることができます。

 

4)経済学的視点から見た「自立型組織形成」のメリット

  経済学的視点から見ると、自立型組織の形成は、従業員の生産性や創造性を高めることにつながります。自立型組織では、従業員は自分の仕事に対する所有感や誇りを持ち、より効率的に仕事を行うだけでなく、自分のアイデアや提案を積極的に発信し、より革新的かつ競争力のある製品やサービスを生み出します。これらのことは、従業員の付加価値や利益率を高めるとともに、会社組織に対する貢献度や忠誠度を高めることにもつながります。

 

経営者=人格者ではないからこそ、自分の長所短所を自覚し、自社の置かれた状況に応じて改善に向けたチャレンジをチームで続けることが大切だと考えます。