新潟県長岡市のアパレル衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。
仕事と生活の両立は、多くの経営者にとって悩ましい課題です。しかし、その解決策としてよく言われる「ワークライフバランス」は、本当に適切な言葉なのでしょうか?
ワークライフバランスとは、仕事と生活の時間や質を均等にすることを目指す考え方です。しかし、この考え方には問題点があります。
一つは、仕事と生活を対立するものとして捉えてしまうことです。仕事は生活の一部であり、生活は仕事に影響を与えます。仕事と生活を切り離そうとすることは、自分自身を分断することになりかねません。
もう一つは、仕事と生活のバランスを取ることが常に可能であるという前提です。しかし、実際には、状況や環境によって、どちらかに傾斜することもあるでしょう。その場合、バランスを崩したと感じてストレスや罪悪感を抱くこともあります。
では、ワークライフバランスの代わりに何を目指すべきでしょうか?
その答えが「ワークライフハーモニー」です。ワークライフハーモニーとは、仕事と生活のどちらも充実させられるように、互いの統合・融合を目指す考え方です。
この言葉は、AmazonのCEOジェフ・ベゾス氏が提唱したもので、「私は、社員たちにワークライフバランスよりもワークライフハーモニーを大切にするよう伝えている」と発言したことで注目されました。
ワークライフハーモニーを実現するためには、仕事が自分の価値観や目標に沿っていることが重要です。仕事にやりがいや意義を感じることで、生活にも幸福感や満足感を持ち込むことができます。また、生活の中で自分の心身や家族・友人などの大切な人々のケアをすることで、仕事にもエネルギーや創造性を発揮することができます。仕事と生活は相互依存的な関係にありますから、どちらか一方だけではなく、両方からアプローチすることが必要です。
経営者は、自分自身だけでなく、社員やパートナーなどの関係者に対してもワークライフハーモニーをサポートする役割を担っています。それは、仕事と生活の両立だけでなく、仕事と生活の両立を通じて自分自身や社会に貢献することを目指す考え方なので、自分なりの答えを探していきましょう。