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事業承継について1「誰に?」

新潟県長岡市 アパレル衣類修整のプロ集団 山田修整有限会社
事業を誰に託すのか?

新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。

 

事業を誰に託すかは、事業承継の重要な課題です。わたしの場合、引き継いでいる途上ですが、同時に次に託すことを考えながら備えていく必要があると考えています。

 

 

親族継承と第三者承継(血縁以外の従業員承継・M&Aなど)、一概にどちらが良いとは言えませんが、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

 

1)親族承継のメリット

・家族の絆を強めることができる

・承継税の優遇措置を受けられる

・事業の継続性や安定性が高い

 

2)親族承継のデメリット

・親族間の確執や対立が起こる可能性がある

・後継者不足や適性不足に陥る可能性がある

・事業の革新性や競争力が低下する可能性がある

 

3)第三者承継のメリット

・事業規模の拡大や資金調達などの成長機会を得られる

・経営能力やリーダーシップがある後継者を選べる

・事業の多様化や革新化を促進できる

 

4)第三者承継のデメリット

・企業文化や経営理念の衝突や摩擦が起こる可能性がある

・株主や取引先との関係悪化や信頼喪失が起こる可能性がある

・承継条件や期間の交渉が難しい場合がある

 

帝国データバンクによると、2022年の事業承継について、依然「親族承継」が34.0%と全項目中で最も高い割合を示しています。しかし、前年比では4.7%減。一方、血縁以外の従業員承継は前年比2.5%増の33.9%、M&Aを中心とした第三者承継は前年比1.7%増の20.3%となっており、コロナ禍を経て、脱ファミリー化に舵を切る動きが強まっているようです。

 

いずれにせよ、経営者の事業に対する思いや目標、家族や社員の意向、事業の状況や将来性などによって異なるので、継続課題として検討を続けます。