新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。
経営者は、組織運営において、自社の業種や規模、組織風土などに応じて、「当番制」と「担当制」のどちらを採用するか、両者を組み合わせたり、柔軟に変更したりすることが必要です。
当番制とは一定期間ごとに業務を分担する制度で、担当制とは業務を個人やチームに固定的に割り振る制度で、いずれもメリットとデメリットがあります。
当番制のメリット
・業務の幅が広がり、スキルアップやキャリア形成に有利になる
・業務の属人化を防ぎ、業務の継続性や品質を保つ
・組織内のコミュニケーションや協力が促進される
当番制のデメリット
・業務の責任や権限が明確でなくなり、モチベーションが低下する
・業務の専門性や効率性が低下する
・業務の引き継ぎや教育に時間やコストがかかる
担当制のメリット
・業務の責任や権限が明確であり、モチベーションが高まる
・業務の専門性や効率性が高まる
・業務の引き継ぎや教育に時間やコストがかからない
担当制のデメリット
・業務の幅が狭くなり、スキルアップやキャリア形成に不利になる
・業務の属人化が進み、業務の継続性や品質が低下する
・組織内のコミュニケーションや協力が減少する
当番制と担当制の組み合わせ
・現場の活性化や組織の柔軟性に有効な手段となりますが、自社の状況や目標に合わせて適切に運用することが重要です。
世代交代の過渡期にあるYAMADAにおいては、組織の成長段階のベースとなる「帰属意識」を高めるという観点から両者を組み合わせつつも、担当制をより重視します。
「帰属意識」とは、「企業の一員であるという意識」や「仕事や組織、職場への愛着」を指し、帰属意識が高いと、次のような効果が期待できます。
・モチベーションが向上する:帰属意識が高いと、仕事に対する熱意や責任感が強まります。また、自己同一性を確立し、一体感や協力意欲を高めることができます。
・顧客満足度が向上する:帰属意識が高いと、仕事に対して誇りややりがいを感じるようになります。これにより、質の高いサービスや顧客に満足してもらうことに対しても前向きになります。
・定着率が向上する:帰属意識が高いと、企業との心理的な距離が近くなります。これにより、職場への忠誠心や満足度が高まり、離職率が低下します。
「帰属意識」を高めることを意識して、個人の成長と組織の発展を目指して取り組んでいきます。