新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」＝納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。
前回同様、見慣れない用語「KPI改革」について。
わたしのように経営経験値が乏しい者にとっては難しく感じられますが、調べてみると経営者にとって必要不可欠な取り組みだとわかります。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、売上高や利益率、顧客満足度や離職率など経営目標を達成するために重要な業績指標のことです。
そして「KPI改革」とは、KPIを設定し、測定し、改善し続けることを指します。もちろん一朝一夕にできるものではありませんが、次のようなメリットがあります。
１）KPI改革を行うことで、経営戦略の明確化や具体化ができます。
KPIは、経営戦略を数値化したものです。KPIを設定することで、自社の強みや弱み、市場や競合の動向、
顧客やステークホルダーのニーズなどを分析し、自社の目指すべき方向性や目標を明確にできます。
２）KPI改革を行うことで、経営判断の根拠や効果が可視化できます。
KPIは、経営状況の把握や評価に役立ちます。KPIを測定することで、自社の現状や課題を客観的に知るこ
とができます。また、KPIを改善するために行った施策や投資の効果を検証することができます。
３）KPI改革を行うことで、組織全体の一体感やモチベーションが高まります。
KPIは、組織内のコミュニケーションや連携にも役立ちます。KPIを共有することで、組織全体の方向性や
目標に対する理解や納得が深まります。また、KPIを達成するために協力したり、成果を共有したりすること
で、組織全体の一体感やモチベーションが高まります。
さらに、前回取り上げたESG対応とKPI改革の関連性について言及するならば、「ESG対応は、KPI改革の一つの側面」と言えます。ESG対応は、企業が社会的責任を果たすことで、自社の持続的な成長や競争力向上につながると考えられるので、ESG対応は、経営戦略の一部として位置づけられるべきです。そして、経営戦略を実行するためには、KPIが必要です。KPIは、経営戦略を数値化したものであり、経営状況の把握や評価に役立ちます。
一度定めたら終わりではなく、KPI設計を見直すことは経営者にとって重要なタスクです。あらためて自社の業績指標を再確認してみましょう。
