新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社社長の吉田です。「衣料品修整」=納品トラブル解決をサポートする経営者の立場から考えることを中心に書き留めています。
信用情報第14115号巻末に「アパレル・繊維業界の求められるサステナビリティ対応」という記事が掲載されていました。その中にアパレル・繊維業界の企業経営のポイントが6つ挙げられていたのですが、恥ずかしながら、不勉強なわたしには見慣れない言葉「ESG対応」「KGI/KPI改革」などが出てきて面食らいました。
ESGって何?
ESGとは、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の頭文字を取った言葉で、企業が長期的に成長するために大切なことを表しています。
環境(E)は、地球温暖化や資源の枯渇等の環境問題にどう対応するか?ということ。
社会(S)は、従業員やお客様、地域社会等の人々にどう貢献するか?ということ。
ガバナンス(G)は、経営の透明性や公正性・コンプライアンス等の経営基盤をどう整えるか?ということ。
「ESG」に取り組むことは、企業に次のようなメリットをもたらし、社会全体の幸せにもつながります。
投資家からの評価向上:ESGに配慮した企業に投資する「ESG投資」は世界で3,100兆円、日本で336兆円規模。
企業ブランド力の向上:ESGに取り組むことは、企業のイメージや社会的責任を高めることにつながります。
経営リスク対策:ESGに取り組まない企業は社会からの信用を失ったり法的な制裁を受けたりする可能性があります。
キャッシュフローの改善:ESGに取り組むことは、最終的にキャッシュフローの改善をもたらします。
「SDGs」という言葉が急速に浸透した際にも思いましたが、地球が危機的な状況にあるということを背景にして、本当に世界が狭くなっているということを痛感します。いずれにしても、知らなかったで済まされる時代ではないので、まずは経営者自らが「ESG」とどのように向き合うのか?問いかけるところからスタートしましょう。