こんにちは。新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整です。

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市（旧栃尾市）で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「Ｂ品」をなんとか生かそうとする仕事です。

今回は、【修整用語】ヒートセットについてご紹介します。

織物の防縮加工であるシュランク仕上げのひとつで、合成繊維を熱処理して、製品の形態を安定化させる加工です。方法としては、乾熱式と湿熱式の二種類あります。

繊維、糸、織物、編物、どの段階でも行うことができる加工方法です。ヒート・セット加工された生地は、洗濯をしても縮むことなく寸法が安定し、織物の表面はなめらかになります。

合成繊維は高い温度に加熱すると柔らかくなる性質、熱可塑性（ねつかそせい）があるため、紡糸時の熱延伸やヒートセットなどで熱を加えると繊維内部のひずみがなくなり安定した状態になります。

このときにあらかじめ所定の形態にしておくと、そのままの状態で安定になります。そこで高温度でヒートセットするとその後の熱的な処理に対しても寸法的に安定となります。

仕上げ工程の途中の工程で行う場合のプレセットと最終段階で施す仕上げセットがあります。