新潟県長岡市の衣類修整のプロ集団、山田修整有限会社専務の吉田です。
さる9月11日(日)魚類に関する豊富な知識でタレントや学者としても活躍する「さかなクン」の半生を描いた映画「さかなのこ」を長岡で観ました。
今まで「タレント」というくくりで「さかなクン」を遠く感じていましたが、一気に距離感が縮まっただけでなく、「普通ってなんだろう?」という問いを投げかけられたような気がします。映画を観ながら、「修整」における「A品・B品」というレッテルについても考えさせられました。
「自分とは何者なのか?」という問いは、「アイデンティティの形成」に深く関わります。
そのベースとして「基本的信頼感」はとても重要です。他者や社会と積極的に関わりながら生きていくために不可欠なもので、「他人からありのままを受け入れてもらえる安心感」と「自分は他人に受け入れてもらえる価値ある人間だと思える自分への信頼感」の両方が含まれます。
修整で出会う「B品」たちに感情はありませんが、つくり手の愛情とわれわれのようなサポーターたちの支えによって社会に巣立っていく(通常の流通ルートに復帰する)と考えると、親心に近い感情が芽生えてきます。
「さかなクン」を暖かく見守り関わる家族や仲間のように、山田修整も「B品」の存在価値回復をあきらめずに「修整」に取り組み続けます。