· 

化学繊維の歴史

こんにちは。衣類修整のプロ集団、山田修整です。

 

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった新潟県長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を生かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか生かそうとする仕事です。

 

今回は、科学繊維の歴史についてご紹介します。

新潟県長岡市 衣類修整の専門集団 山田修整有限会社
化学繊維は、独自の機能や風合いをもつものがあります

化学繊維の歴史

化学繊維は、ヨーロッパで発展してきました。化学繊維は、当初人造繊維と呼ばれたように、人の手で天然の高分子を再生したり、改質したり、あるいは石油から得られる低分子物質を合成して高分子化を行って得られたものです。

 

シルクライクという言葉がありますが、化学繊維は絹を目指し開発されてきました。レーヨン、アセテートはごく初期の開発による繊維ですが、少しずつ天然繊維の領域に進出するようになりました。

画期的な合成繊維となったナイロンは、絹で作られていたストッキングに取って代わりました。それでも、絹のもつ独特の感触と光沢に勝ることができませんでしたが、近年のポリエステルを素材として様々な試みからまさにシルクライクな製品が生まれてきています。

その方法は、異形断面糸と称されるごとく断面を絹のように三角形にすることから始まります。様々な断面や側面形状をもち、極細繊維などのように、今まで考えも及ばなかったような細い繊維ができています。

 

こうしてポリエステルを中心とした新合繊が一つのブームともなり、最近では絹とは違った合成繊維独自の機能、風合いをもつ繊維が開発されて、その性質が注目されています。