こんにちは、新潟県の衣類修整のプロ集団、山田修整です。
わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を活かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか活かそうとする仕事です。
今回は弾性率について解説していきます。
弾性率
力が働いても、形の変わらない物体を剛体と言います。(実際にはそんなモノ存在しませんが)
弾性の性質を持つ(力が働くと形が変化する)物体を「弾性体」といいます。
弾性体と聞くとゴムなどをイメージすると思いますが、鉄やコンクリートなども弾性体に含まれます。つまり、世の中のすべての固体が弾性体です。
弾性体は力を加えられると変化します。
そのときの ひずみ と 力 の割合を 弾性率 といいます。
弾性率:「力/ひずみ」で求められる。力とひずみの関係を表す式のことです。
ヤング率などと混ざって覚えてしまっている方もいると思いますが、実は ヤング率 = 弾性率 ではありません。弾性率は4種類ほど存在し、その中の一つがヤング率です。
ヤング率:弾性率に含まれる、縦弾性係数のこと。「引張応力/ひずみ」で求められる。ヤング率が大きいということは、硬いということ
弾性体の硬さをあらわす値(の一種)がヤング率です。
当然、“ヤング率”は全ての固体に存在します。 ヤングさんが定義したので、ヤング率と言います。
弾性率(4種類)
ヤング率
ものを引っ張ったときの 伸びと力 の関係から求められる定数です。
“曲げ剛性”“たわみ剛性”とも呼ばれます。
ヤング率が大きいということは、その物体は、固く、変形しにくいです。
体積弾性率
圧力を掛けたときの 体積の縮みと力 の関係から求められる定数です。
剛性率
ものをズラしたときの ズレと力 の関係から求められる定数です。
“ズレ弾性”とも呼ばれます。
ポアソン比
ものを引っ張ったときの 縦の伸びと横の縮み の関係から求められる定数です。