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アパレル業界の救急ドクター「修整屋」の仕事とは?

「修整屋」

こんにちは、新潟県の衣類修整のプロ集団、山田修整です。

わたしたち山田修整有限会社は、繊維の産地だった長岡市(旧栃尾市)で創業して57年。織物・ニット商品の製造工程に関連するトラブルに対処して商品を活かすことに日々全力を尽くしています。「修整」は、そのままでは納品不可とされる「B品」をなんとか活かそうとする仕事です。

 

今回は、「修整屋」の仕事について解説します。

 わたしたち「修整屋」はアパレル業界において「縁の下の力持ち」「救急ドクター」と言われる意味を知っていただき、製品をつくっているのはアパレル企業だけではないということを、ぜひ覚えていってください!

山田修整はアパレル業界を縁の下で支える技術集団です。
山田修整はアパレル業界を縁の下で支える技術集団です。

縁の下の力持ち「修整屋」

みなさんは、普段身に着けている洋服やバッグ、靴、小物がどのようにして作られ、市場で販売されているかご存知でしょうか?

 

「アパレル企業がすべての工程を済ませてお店で販売している」と考える方が多いのではないかと思いますが、実はそうではありません。商品がつくられてから市場に出るまでには、とてつもなく長い道のりがあり、非常に多くの方が関わっています。そして、「修整屋」もその中の一人として、アパレル企業を支えているのです。

「修整」とは

「修整」と聞くと、写真の修整(編集)や製品のリペア(お直し)をイメージする人が多いかもしれません。

しかし、わたしたちにおける「修整」とは、アパレル製品の検査・検品を行い、不良や不具合があれば直す「修整」のことです。

では、わたしたちアパレル製品の「修整屋」とは一体どんな存在なのでしょうか?

アパレル企業を支える

アパレル企業では、新作のデザインを考え、テキスタイル(生地)を選び、製品に仕上げ、店頭で売り出しています。

 製品に仕上げるには機械を使うため、同じ製品を短時間でいくつも作ることが可能です。

 しかし、機械で作った製品は100%の完成度というわけではありません。中には糸がほつれてしまったり、染色に失敗したり、形が崩れていたりなどの不具合がでてくることがあります。

そこで修整屋の出番です。

「修整屋」は製品を1つ1つ丁寧に人の目で検品し、手作業で不良品を取り除きます。

また、不良品の中でも、お直しすることで店頭に販売可能な製品は、「修整屋」がお直しします。「修整屋」がお直しをすることで、不良品として扱われていた「B品」が「A品」に生まれ変わり、商品がもつ価値を再び生かすことができるのです。

 

このように、アパレル企業は「修整屋」から支えられ、提携・協力して成り立っています。

アパレル業界の救急ドクター

「修整屋」は「アパレル業界の救急ドクター」と言われることもあります。

本来なら、店頭に出せないような不良品でも、修整・修復したり、加工を施したりすることで、他の製品と変わらない品質にすることができるためです。

 

みなさんは、具合が悪くなったり、怪我をしたりしたときに「病院」に行きますよね?

同じように、衣類もキズや汚れなどのトラブルが起きたときには「修整屋」に行きます。

わたしたち「修整屋」は、トラブルがあったときに駆けつけることのできる「洋服のお医者さん」「救急病院」の意味から「アパレル界の救急ドクター」と呼ばれるようになりました。

生活する上で「病院」や「お医者さん」が必要不可欠なように、アパレル業界において「修整屋」はなくてはならない存在なのです。

 

わたしたちは「縁の下の力持ち」「救急ドクター」として、これからもアパレル業界を支え続けていきます。